予防接種種類
当院では、予防接種としては主にインフルエンザ 成人用肺炎球菌 帯状疱疹 MR(麻疹風疹混合) 水痘 ムンプス(おたふく) A型肝炎 B型肝炎の接種を行っており、他に風疹抗体検査も受けられます。予防接種には、ご予約が必要です。
予防接種を受けられない方、注意が必要な方
- 熱(37.5℃以上)のある方
- 重い急性疾患を起こしている方
- 心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患などで治療を受けている方
- ワクチンに含まれる成分(鶏卵や安定剤など)に対するアレルギーのある方
- 予防接種後2日以内に発熱や発疹、蕁麻疹など、アレルギー症状が出たことのある方
- これまでに痙攣を起こしたことがある方
- 過去に免疫不全の診断がなされている方、また先天性免疫不全の近親者がいる方 など
- 上記内容に当てはまる項目のある方や、何か心配なことがある方は、必ずご相談ください。
- 接種は、事前に「予診票」をよく読んでから受けるようにしましょう。
- 注意事項
- 予防接種を受けた後の約30分間は、急な副反応が起こることがありますので、医師とすぐに連絡を取れるようにしておきましょう。
接種後1時間は体調の変化に気をつけるようにしてください。
予防接種を受けた後、接種した部位が痛みや熱をもってひどく腫れたり、全身に蕁麻疹、嘔吐、顔色不良、低血圧、高熱などの症状が現れたりした場合は、医師の診察を受けてください。
入浴は差し支えありませんが、注射した部位を強くこすらないように注意しましょう。 激しい運動や大量の飲酒は控えましょう。
肺炎球菌
肺炎とは、主に細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす疾患です。 呼吸器の防御機能が病原微生物を排除できなかった場合や、病気やストレスなどのために免疫力が落ちている時など、つまり感染力が防御力を上回った際に、病原微生物が上気道から下気道、そして肺にまで入り込んで感染し、肺炎になってしまうのです。 がん、心臓病に続いて、肺炎は日本人の死亡原因の第3位を占めています(厚生労働省:人口動態統計(確定数)2013年)。 高齢者や慢性疾患を持っている方などは、肺炎にかかりやすく、しかも治りにくい傾向がありますので、要注意です。 肺炎によって亡くなる方の約95%が65歳以上となっています(厚生労働省:人口動態統計(確定数)2013年)。
ワクチンで予防
肺炎を予防するためにできることの一つに、肺炎球菌ワクチンの接種があります。 肺炎の原因菌で最も多いと見られるのは、肺炎球菌です(成人の肺炎の20~40%は、この菌が原因と言われます)。 肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます(ただし、すべての肺炎を予防できるわけではありません)。
接種について
接種は、1年を通して、いつでも可能です。 ただし、5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出る場合がありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。 接種の年月日は、忘れないようにメモに残しておきましょう。平成26年10月から、高齢者を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンが「定期接種」(「予防接種法」に基づき、市町村が実施する予防接種)となりました。令和6年度から定期接種の対象となる方は、満65歳の方です。 対象期間内に、市町村の契約医療機関で接種を受けると、「公費の助成」が受けられます。 詳細については、お住まいの市区町村にお問い合わせください。 https://www.city.tachikawa.lg.jp/kenkosuishin/kenko/iryo/yobosesshu/haienkyukin.html
料金
公費 | 2,500円 |
---|---|
公費対象以外 | 8,800円 |
引用参考文献
- https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/ 東京都感染症情報センター
- https://www.niid.go.jp/niid/ja/ 国立感染症研究所
- https://www.mhlw.go.jp/index.html 厚生労働省